優先権
こんにちは 興味深い意匠に組物の意匠があります。 セットとなる物品同士で形状、模様、色彩が統一感がある場合です。 さらに観念による統一感という抽象的な組物もあります。 (組物の意匠)第八条 同時に使用される二以上の物品、建築物又は画像であつて経…
こんにちは 今回は特許の分割の続きです (特許出願の分割)第四十四条 (1項ー2項は前回を参照ください) 3第一項に規定する新たな特許出願をする場合における第四十三条第二項(第四十三条の二第二項(前条第三項において準用する場合を含む。)及び前…
こんにちは PCTの優先権の回復で出てきたキーワードを掘り下げてみます。 もともとはPLT条約での言葉です。 特許法条約(PLT)の概要 | 経済産業省 特許庁 締約国は、官庁に対する手続のための期間を出願人等が遵守せず、その直接の結果として出願又は特許に…
こんにちは 前回、優先権の回復の49の3.1を説明しましたが、今回はPCT規則49の3.2 指定官庁による優先権の回復を扱います。 ご参考までにPCT規則の関連する条文番号の構造はこのようになっています。 26の2.3 受理官庁による優先権の回復 第…
こんにちは 前回、優先権の回復の説明の途中でしたので続きを説明します。 第四十九規則の三 受理官庁による優先権の回復の効果、指定官庁による優先権の回復49の3.1 受理官庁による優先権の回復の効果49の3.2 指定官庁による優先権の回復 まず初…
こんにちは 今回は受理官庁による優先権の回復の条文を見てみます。 回復とは期限を過ぎても一定の条件を満たすときには請求を認める制度ですが、条件があります。 特に学習上押さえておくべき点として回復が認められる優先期間の満了からの期間(期限と、押…
こんにちは 優先権主張に関してPCT規則を見てましょう。 条文集をお持ちの方は第二十六規則の二 優先権の主張の補充又は追加をご覧ください。 (ご参考までに学習には紙の条文集に重要と思われるところをマークしておくといいかと思います。特に条約や規則は…
こんにちは 今回はPCT条約の8条優先権を見てみます。 PCTは条約以外にも具体的な手続きについては、PCT規則がたくさんあるのですが、まずは8条を見てみましょう。 第八条 優先権の主張 (1) 国際出願は、規則の定めるところにより、工業所有権の保護に関…
こんにちは パリ条約でも優先権主張を伴う出願には、国内優先権同様に2つのステップがあり、 1)後の出願においてまず優先権主張の申し立てをする 2)その次に優先権証明書を提出する という段階があります。 パリ条約4条Dを見てみましょう。 パリ条約4…
こんにちは 複合優先(複数優先)とは、1つまたは複数の国で出願した基礎出願をもとに、優先権主張して後の出願をするものです。複数の発明を1つにまとめることができますが、発明の単一性は要求されます。 また部分優先とは、優先権主張するに基礎出願が…
こんにちは 優先期間中に先の出願をした後、優先権主張を伴う出願(つまり後の出願)が完了する前に、第3者が同じ出願をした場合はどうなるのでしょうか。 パリ条約の4条Bを見てみましょう。わかりやすくするために意図的に区切りや注を入れています。元の…
こんにちは 前回、基礎出願の条件として正規の国内出願であること、 最初の出願であることの2つがあるといいましたが、今回は最初の出願であることについてパリ条約の条文を見てみます。 パリ条約4条Cを見ていきましょう。 パリ条約 | 経済産業省 特許庁 …
こんにちは 優先権についてパリ条約4条を見ていきましょう。 パリ条約 | 経済産業省 特許庁 該当の審査基準の説明がわかりやすいので、リンクをご覧ください https://www.jpo.go.jp/system/laws/rule/guideline/patent/tukujitu_kijun/document/index/05_01…
こんにちは 前回のケース3で説明をしていなかった点を取り上げます。 なおこの記事は前回からの続きで以下のリンクとなります。ケース1,ケース2、ケース3についてはリンク先になります。今回の記事は前回のケース3で説明が足りていなかった点の補足説…
こんにちは これまでのまとめとして、PCTに基づく国際出願、国内出願と優先権の関係、さらに優先権の主張の取下げできる期間を整理したいと思います。 ケース1)先の出願 国内出願 → 後の出願 日本を指定国に含む国際出願(自己指定) 下の表で上のケースで…
こんにちは PCTの自己指定の場合ですが、ご存じの方も多いと思いますが日本の国内出願を基礎出願として後の出願でPCTで日本を指定して出願するとき(いわゆる自己指定)は、パリ優先権ではなく国内優先権での主張の扱いとなります。 つまり、国内優先権とし…
こんにちは 早期審査と国内優先権のみなし取下げの関係はどうなるのか、気になったので調べてみました。 まず予備知識として早期審査については以下のリンクに解説があります。 特許出願の早期審査・早期審理について | 経済産業省 特許庁 ここでは手短に説…
こんにちは 国内優先権と先の出願のみなし公開について考えたいと思います。 今回はみなし取下げではなく、みなし公開の話をしますのでお間違えなく。 また国内優先権の話であり、パリ優先権ではありません。 条文の紹介ですが41条3項を理解用に意図的に…
こんにちは 国内優先権の取下げについて考えたいと思います。 そもそも国内優先権主張をして、また取り下げるくらいなら、初めから国内優先権主張をしなければいいというのはごもっともです。しかし、優先権による出願後に状況が変わり当初の状況から気がか…
前回の国内優先権と先の出願のみなし取下げで触れなかった話題について扱います。 経済安全保障推進法というのがあります。 正式には「経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保の推進に関する法律」というらしいですが。 この法律には第五章 特許…
こんにちは しばらく国内優先権について考えてみたいと思います。 先の出願のみなし取下げ(取下擬制)は初めてのときはなぜ”みなし”なのか分かりにくいかと思います。 ここでの「みなし取下げ」とは簡単にいうと出願人が自分で取下げの手続きをしなくても(…
こんにちは 国内優先権はそれ自体の概念はそれほど難しくはないのですが、いろいろな条件が組み合わさってくると難易度が上がります。例えば分割出願の場合は国内優先権を使えるのでしょうか。 まずは条文を確認してみましょう。特許法41条を一部引用しま…
こんにちは 米国特許には日本にはない制度があります。 仮出願(Provisional Application) 仮に出願して出願日の確保 クレームなくてもOK, 論文みたいなものでも受け付けられる。 一部継続出願(continuation-in-part) すでに出願されているものに後から実…